ドリーム小説
これは今となっては懐かしい、が1年生のときのお話です
時は夏休み前の暑い盛り。あ、ちなみに彼女がマルコ先生と付き合う前のこと
でももうこの頃からはマルコ先生のことが好きで好きで、告白したくてたまらなかったのです
ちなみにこのとき鈍ちんの彼女は気付きもしませんでしたが・・・実はマルコ先生も密かにに恋していたのです
そんな二人の初々しい頃のお話です
ミーンミーン・・・ミーンミーン・・・
ジージー、ジージー、
シュワシュワシュワ・・・
季節は夏真っ盛り。照りつける太陽が肌を焼く。体育館の外では蝉たちが勢いよく鳴いている
あぁ、早く来い来い夏休み・・・。学生ならば誰もがそう思う時期
土曜日の午前11時。体育館は男子バスケ部の練習中
「エース!なんでそんなすぐ抜かれんだ。しっかりガードしろい!」
「くっそー・・・っ。俺は攻撃専門なんだよ!」
「甘ったれたこと言ってんじゃねぇよい!レギュラー外すぞ」
「ぐぅ・・・っ、この鬼コーチ!!」
滝のように汗を流しながらキュキュッとバッシュを鳴らし、エースはボールを奪いに行く
パイプ椅子に足を組んで座って檄を飛ばすのは顧問のマルコ
彼から離れたところで新人マネージャーのは「きぃびしー・・・」と小さな声で呟いた
「厳しくやらなきゃ強くなれねぇだろい」
「あ・・・聞こえてました?」
「パツコ。時間は?」
「残り3秒です。・・・って、先生ー」
3・・・2・・・1・・・ビーッ!!電子タイマーから時間切れのホイッスルが鳴り響いた
と同時にマルコが「10分休憩!」と叫べば、部員たちはどさりとその場に倒れ込む
蒸し風呂のような体育館で男子が集まってバスケなんかやっていればそれも当然だ
「タイマーで10分きっちり計っとけよい」
「りょーかい」
「それと次のメニューの準備すっから、ちょっと手伝えパツコ」
「はい・・・って、だから先生!」
「あん?」
マルコの後についても体育館を後にする
マルコは体育館脇の自販機でスポーツドリンクを買っていた
ガコンと落ちてきた冷たい缶を拾う彼に、はほっぺたを膨らませて抗議する
「何度言ったら覚えてくれるんですか。私の名前はです!」
カシュッとプルタブを開けて彼はドリンクを一口。ぷはっと息をついてそれから
「わかったわかった。んじゃ準備行くよい、パツコ」
「ちょっと待てぃ!」
わかってないじゃあーりませんか!ぷぎーぷぎーと子豚のように文句を言う彼女に・・・
彼女の前を行くマルコは背を向けたままこっそりと肩を震わせて笑いを噛み殺していた
彼女は本当におもしろい、見ていて飽きない奴だ
「マルコ先生に物申す!!」
お前は江○かよい、という言葉は飲み込んでマルコは飄々と体育館に戻っていった
さてさて、なぜはこんなにカッカしているのかというと。一応理由はあるのだ
がOP学園に入学してバスケ部マネージャーになって早3ヶ月
授業や部活でがマルコと接する機会は多々あるのだが、どういうわけか彼はのことを名前で呼んでくれないのだ
ではどう呼ばれているかというと
「誰がパツコ・デラックスですか、誰が!!」
入学して3日でなんとも不名誉なあだ名を命名されてしまったのだ。由来はもちろん眉毛より上のパッツン前髪からだ
他の生徒はみーんな名前で呼ばれるのに、なぜか一人だけはマルコからあだ名で呼ばれるのだ
世界史の授業にて
「じゃ、7ページの下段から。パツコ、読めよい」
「です」
部活中
「先生、エースがランニング中にこけて膝が血まみれっす!」
「あー?しょうがねぇな。パツコ、救急箱持ってこい」
「、でっす・・・」
廊下で
「おらー!パツコ・デラックス、スカートの長さ校則違反だよい!」
「ですってば・・・っ!!」
などという攻防?を繰り返し、あっという間に3ヶ月は過ぎた。が、状況は変わらず
「パツコ。俺は社会科教員室にいるから、部活ノートつけ終わったら持ってこいよい」
「・・・」
「聞こえたら返事」
「・・・うぃ」
あまりにも呼ばれすぎて徐々に言い返す気も失せてくる
は重たいため息をついて一人体育館に残ってノートを書くのだった
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