ドリーム小説
「調査兵団が帰ってきたぞ!!」
「長かったな。今回は2か月か」
「しかし・・・また随分と人が減ったな」
裏表のない民衆の声が聞こえてくる
兵士たちがどんな目にあってきたのかも知らない、民衆たちの自由な声が
けれどそんなものももう聞き慣れた。リヴァイは舌打ちすらする気が起きなかった
□act01:帰還
「エルヴィン団長、及び全帰還兵に敬礼!!」
調査兵団本部前で、待機兵全員からの敬礼を受けた
生還と再会に抱き合って喜ぶ人々で溢れかえる
そんな中、リヴァイは自分が今一番会いたい人物の姿を探した
するとどうやら向こうもリヴァイを探していたらしい
リヴァイの姿を見つけて小走りで近づいてくる者がいた
調査兵団の隊服に身を包んだ髪の長い女性
「おかえりなさい、兵長」
「あぁ。ただいま、」
「無事のご帰還、何よりです」
「当たり前だ。俺を誰だと思ってやがる」
「そうでしたね。失礼いたしました、人類最強の兵士長殿」
あのリヴァイを前にして物怖じせず穏やかに笑って見せる彼女
・。リヴァイ班直属の兵士だ
けれど彼女は戦闘兵ではない。彼女は戦うことができない。その理由は彼女の左腕にあった
はリヴァイに向かって敬礼をした
右手は心臓の上に。けれど彼女の左手は体の横でだらんとしている
その左袖の中は空っぽだ。には左腕がない。正確には、左腕の肘から先がない
3年前の壁外調査で巨人に喰われてしまったからだ
リヴァイは馬と荷物を下級兵に任せ、の前をいく
すぐ後ろをついてくる彼女に声をかけた
「風呂の用意はしてあるか」
「はい。湯ももう溜まっています」
「上出来だ」
滅多に人を褒めないリヴァイが、に限っては素直に彼女を称賛した
リヴァイにとっては優秀な給仕兵だった
そして彼女はまた別の面でもリヴァイにとって必要不可欠な存在だった
「一緒に入るだろう?」
「それ、は・・・兵長がよろしいのなら」
「構わない。その方がお互い待たずに済む」
「・・・はい」
の耳がうっすらと赤らむ
この後部屋で起こることを考えると変な期待に体が熱くなっていくのがわかった
兵士長の部屋につき、リヴァイが開けた扉の中へとは消えていった
リヴァイと。2人は上司と部下であり、そして深い関係を持つ男と女だった
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